スバル XV 振り返る 3

アイサイト

 プリクラッシュブレーキ(一般に言う自動ブレーキ)や歩行者自転車検知機能などは緊急事態に陥ることがない限り一般の人に安全装置の良さや性能を体感することは難しい。こういった装置は保険と考えこれに頼ることがない運転を心がけたい。

 ともあれこういった装置はついているだけでも心強い。

 スバルにおいてこの装置は一部の車種を除いて全車標準装備である。こういうところにもメーカーの安全に対する意識が非常に高いと思います。

 走りと安全を犠牲にした車はあってはならないと真剣に考えているメーカーはスバルとマツダくらいではないでしょうか。

 

その他の運転支援システム

 これらは非常にありがたい。

 まず本当に助かるのが後方に対する警報装置。駐車場からバックで出ようとした際、真後ろは確認できてもそこを左右から通過する車両や人を事前に発見するのが難しい状況はよくあると思う。

 そんなときにこの装置は動く物体が自車両に近づきつつあることを警報音とLED点滅によって知らせてくれます。そのLEDはサイドミラーの付け根辺りにあり、近づいてきた物体の方向によって右側からなら右のLED、左側からなら左のLED、どっちとも言えない場合は両方という具合に、近づいてくる方向まで教えてくれます。

 しかもその感度は高くヒヤッとする前に必ず知らせてくれます。同様のことが走行中にも動作します。後方から接近する車両や死角にある車両を知らせてくれるので進路変更や高速道路への合流などで危険予知ができます。

 それから疲労やうっかりミスを軽減してくれるアダプティブクルーズコントロールシステム(ACC)や車線逸脱防止支援システム。ACCとは前走車両がいるときには安全な車間距離と速度で走行や停止を行い、前走車両がない場合には設定した速度を維持してくれます。

 車線逸脱防止支援システムは、路上の走行車線を認識している間、車線からはみ出そうになったとき、正確に言うと車線に近づいていったときにステアリング操作を補助してくれます。補助なので何が何でも車線をはみ出さないとか、運転者に代わって操作してくれるというものではありません。あくまでも操縦は運転者自身であってこの装置は補助なのでステアリング(ハンドル)から手を離すとメーターパネル画面とハンドルの支持を促す警報が出ます。

 ACCと車線逸脱防止支援システム。これらの装置は特に長距離の移動を楽にしてくれます。

 これらの安全運転支援システム、今や「あったらいいよね」ではなく「いるでしょ!」となりつつありますね。

 

まとめると、

 安全運転支援システム、走りのバランス、内外装の仕上がり、四駆性能などトータルバランスを考えると非常にコストパフォーマンス抜群の車だと思います。

 内装の質感は高く室内空間も十分広く快適。

 静粛性良く会話は楽にできる。

 加速はマイルドでしっかりと押し出してくれる。が、強烈な加速が好きな人には物足りないでしょう。

 コーナリング時の安定感は高い。

 ブレーキはよく効く。が、もう少しナチュラルであってほしい。

 悪路走破性は非常に高い。

 安全運転支援システムは高性能。渋滞時や長距離運転も快適。

 荷室も十分確保されていて使い勝手が良い。

 気になる点は、アイドリングストップからエンジン始動時の振動。これはなんとかしてほしい。

 

 男性にはもちろん、女性にもとても優しく安心して運転を楽しめる、思いやりを感じる車だと思います。

 

以上